今OSの中で別のOSを起動する仮想化が流行ってる。OSの仮想化は以下のような場合に便利。
- 色々アプリケーションをインストールしてみたいけど、OSを汚したくないとか、とりあえず試してみたいという場合
- 危険なアプリケーション(Winnyとか)を試してみたいけど、今の環境でやるのはちょっと・・・という場合
- Linuxの勉強をしてみたいけど、WindowsとLinuxを共存させたい場合
今回はMicrosoftのフリーの仮想化ソフト「Virutal PC」を使って、Windows XP(ホストOS)の中でWindows XP(ゲストOS)を動かす方法を紹介しようと思う。

↑Windowsの中でWindowsが動いている様子。
ゲストOSにはWindows VistaやLinuxなんかも使用することが可能。この記事ではゲストOSにはWindows XP Professionalを選択しているが、その部分だけ別のOSに読み替えてもらえれば、別のOSでもすんなりセットアップすることができる。
ただし、ゲストOSをセットアップするためのディスクおよびライセンスは別途必要なので注意。
必要なもの
- Windowsが動作しているPC
- Microsoft Virtual PC (フリーソフト)
- ゲストOSのセットアップディスクおよびライセンス
セットアップ手順
以下のサイトからVirtual PC 2007日本語版をダウンロード。
こちら
インストーラがダウンロードされるので、そのままインストール。
インストール後Virtual PCを起動すると以下のようなウィザードが立ち上がる。
「次へ」を押す。

「バーチャル マシンの作成」を選んで次へ。

名前を適当に付ける。ここでは「Windows XP Professional」と入力。

OSタイプを選択する画面になるので、「Windows XP」を選択。
次にメモリ容量を設定する画面になる。特にこだわりがなければ「奨励RAMを使用」でよい。
この例では「RAMの調整」を選択し、メモリ容量を512MBに向上させている。
大きめの値を設定すれば、それだけゲストOSのパフォーマンスが向上するが、ホストOSへの負荷が高くなる。

次にHDDの設定。「新しいバーチャルハードディスク」を選択。

続いてバーチャルハードディスクの保存先と容量を決める。「参照」ボタンで場所と名前を決める。そしてバーチャルハードディスクサイズを指定する。バーチャルハードディスクサイズは最大容量にしよう。ここで指定した容量分ホストOSに容量が必要になるわけではなく、ゲストOS上で保存した容量によってバーチャルハードディスクのサイズが増えていく方式なのでサイズの設定値は特に気にする必要はない。

「完了」ボタンを押して設定完了。

Virtual PC コンソールを開くと新しく「Windows XP Professional」が追加されているので、これを選択して「起動」ボタンを押す。

すると上図のようにBIOSが起動するするので、ホストOSのCDドライブにWindows XP ProfessionalのCDを入れて、「CD」メニューから「物理ドライブ G: の使用」を選択する。「G:」はホストOSによって異なるので、自分がWindows XP ProfessionalのCDを入れたドライブを選択する。その後「操作」メニューから「リセット」を選択する。

するとホストOSのCDドライブからWindows XP Professionalの起動ディスクが読み込まれ、通常のOSセットアップ画面になるのでいつも通りセットアップを行う。OSのセットアップ方法についてはここでは割愛する。
セットアップ時に一点注意すべきことは、一度マウスポインタがゲストOSに入るとホストOSに抜けられなくなること。この場合右側のAltキーを押せばホストOSに抜けられるので覚えておこう。

↑セットアップ完了。ゲストOSとしてWindows XP Professionalが起動している様子。
最後にゲストOSに便利な追加機能をインストールする。
Virtual PCのメニューから「操作」→「バーチャル マシン追加機能のインストール/更新」を選択。
するとゲストOS上で次のようなインストーラが起動する。
「次へ」を押してインストールを続行する。
最後にゲストOSの再起動を要求されるので再起動したら完了。
これでホストOS-ゲストOS間でマウスポインタの移動が自由にできたり、ドラッグ&ドロップでファイルのやりとりなんかができるようになる。
以上でゲストOSのセットアップは完了。後はゲストOSを好きなようにカスタマイズしよう。
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